過去5年間で年平均で3.5%の高成長を果たしているRTD市場。日本を含め、新興市場では高成長を継続

「RTDとサイダー市場、引き続きイノベーションと新興市場は同セクターにとって重要ファクターである。最近の注目として、RTDとサイダー市場のプレミアム化が進んでいる」 By Alexander Smith

RTD市場、将来の鍵をにぎる新興市場とイノベーション

新興市場は、ますます、世界のRTDセクターの将来を握るマーケットとなる一方、事業者の業績アップには、イノベーションと急速に変化するトレンドへの迅速な対応を継続する必要が求められる。

世界のアルコール市場の中でも、RTDセクターにおける新興市場は、ますます、将来を鍵を握るマーケットとなるとみられる。その一方で、事業者にとっては、イノベーションと急速に変化するトレンドへの迅速な対応をが常に求めらている。

最近発表されたIWSRのレポート「世界のRTDとサイダー市場インサイト (原題)2018 Global RTD & cider insights - market forecasts, product innovation and consumer trends」では、RTD市場は、2016年から2021年にかけて、アジア、中南米およびカリブ海地域において、さらに33.7百万ケースの売上増加が見込まれ、欧州全体のみならず、北米およびCIS諸国の売上減少をも帳消しに勢いで成長すると予測している。

世界のRTDとサイダー市場インサイト世界のRTDとサイダー市場インサイト

Global RTD & cider insights - market forecasts, product innovation and consumer trends

今後5年間、日本と新興市場は成長も主要国は停滞傾向

一方で、2012年 ~ 2016年の年平均成長率3.5%ほどの高い伸びは予測されておらず、2016年からの5年間は年平均成長率は1.6%にとどまると予想している。IWSRでは、この減速は、60%の市場価値を占める日本、米国、オーストラリアの3つの主要市場での消費者の要望の多様化による影響であると分析している。

日本におけるRTDの販売量は、2012年〜2016年の5年間で28.5百万ケース増加した。IWSRでは、2021年までの今後の5年間でさらに32百万ケースの増加を予想している。一方、オーストラリア市場においては、停滞傾向が見られ、 今後数年間の間、減少すると予測している。。米国においても、2012年〜2016年に18百万ケースの増加が見られたが、2021年の今後5年間は12.7百万ケースの減少を予測している。英国、ロシア、ウクライナのように、RTD市場が相対的に確立された市場では、今後は減少する傾向であると予測している。

いくつかの新興市場においては、今後5年間のRTD市場においては増加が予測されている。ブラジルは2021年に向けて約10百万ケースの増加、中国とメキシコでも大きな成長が期待されている。そのほか、南アフリカ、インド、ガーナ、韓国も小規模ではあるが市場規模増加を予想している。IWSRのレポートによると、この新興市場でのRTDカテゴリーの成長の要因を以下のように分析している。

「RTDは多くの新興市場で好調な業績を上げており、今後5年間もその傾向が続く。新興市場における消費者は、スミノフのような国際的ブランドに非常に安くアクセスできる。幅広くRTDカテゴリーを見て、変化する消費者のトレンドに適応し、商品をつねに進化させることが成功の秘訣だ。」

RTDの商品を国際的なブランドの元で販売することについて、RTDが親ブランドのセールスを侵害することになるのではないかと不安視されていた。しかしこの懸念に関して、IWSRのアナリストは、親ブランドを新しい消費者層に紹介することにもなり、むしろポジティブな結果を残していると分析している。

RTD市場では、継続的かつ機敏に動くことが益々重要に

フレーバーに関しては、相変わらず、ベリーやシトラスなどの果実系の人気が根強いものの、多くの企業が、新たなトレンドを模索し、新商品の開発と市場投入をしているのがRTDカテゴリーでのグローバルでのトレンドである。最近は、低カロリー、低アルコール、低糖などの新しい潮流に乗った商品も増えている。

今後5年間も成長の勢いは鈍化するとIWSRでは予測しているが、RTD市場においては、激しく変化するマーケットのトレンドに対応し、常に潮流に乗った新商品の開発と発売に関しては継続的かつ機敏に動くことが成功の鍵である。

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