ヴィンテージシャンパーニュ、ラ・グランダム2006年をヴーヴ・クリコが発売

ラ・グランダム2006年

ラ・グランダム2006年が発売開始

ヴィンテージシャンパーニュのラ・グランダム2006年がヴーヴ・クリコからイギリスで発売となった。

先週はなんといっても日本ではボジョレーヌーヴォー解禁の話題に湧いたが、IWSRではヴーヴ・クリコがヴィンテージシャンパーニュとして発売しているラ・グランダムの2006年にも注目をしている。

このヴィンテージシャンパーニュのラ・グランダム2006年は、ヴーヴ・クリコのグラン・クリュの8つのぶどう畑から取れたピノノワールとシャルドネをブレンドした贅沢なシャンパーニュである。ピノ・ノワールを 53%、シャルドネを47%で配合しており、ヴーヴ・クリコはこの配合の割合を以下の様に述べている。

“Wonderful combination of freshness and voluptuousness,” (新鮮さ、そして官能さの見事なコンビネーションだ)

ヴーヴ・クリコはこのラ・グランダムは「すくなくとも2025年まで嗜む人に十分な喜びを与えることができる」出来だとも述べている。新鮮でありながら官能的でもある味わい深い自信作と言える。これは毎年のラ・グランダムを楽しみにしている人の期待を裏切らないはずだ。

ラ・グランダム2006年はイギリスでの発売で、日本ではまだ発売とはなっていない。イギリスのリテールショップ、 Jeroboams、Hedonism、Farr Vintners、Vanquishなどで手にすることが出来る。750mlが120ポンドで発売されている。
ラインアップは白のほか、ロゼ(Bouzy Rouge15%使用)もあり、今後10年間販売が予定されています。

さて、ラ・グランダムとは英語では「Great Lady」日本語で「偉大な女性」と訳されている。実在の人物に敬意を評してのブランド名で、18世紀にシャンパーニュハウスのクリコ家に嫁いで、その後27才で未亡人となったマダム・クリコに捧げられた名前である。当時は女性が働くことは珍しくマダム・クリコは未亡人という条件のもとで働くことが許容されていたようだ。このマダム・クリコは、非常に優れた実業家であるとともに、シャンパーニュを語る上でも書くことが出来ない人物でもある。それでは、彼女の足跡と歴史を重ね合わせて、改めてこのヴィンテージシャンパーニュを見てみたいと思う。

ラ・グランダム2006年

偉大な女性「マダム・クリコ」で歴史を翻って見るとみつかる面白いエピソード

偉大な女性「ラ・グランダム」として称されるマダム・クリコで少し歴史を翻って見る。幾つか面白いエピソードがある。

  • シャンペンサーベルの起源
  • 初のロゼのシャンパーニュ
  • 「ピュピトル」澱下げ台

主人が亡くなった後、マダム・クリコが創業間もないクリコ社の事業を引き継いだのが1805年。当時はフランスはナポレオンの治世下であった。
そのような中で、なんとマダム・クリコは当時の帝政ロシアまでワイン、シャンパーニュを出荷するということをやってのけている。当時は大陸間の輸送、輸入が制限されていたにもかかわらずである。
ちなみに、彼女が出荷したワインはロシアで大歓迎され、プーシキン、チェーホフ、ゴーゴリなどの当時のロシアの著名人にも愛されたようです。
このラ・グランダムと名称の由来であるマダム・クリコとヴーヴ・クリコ 社の歴史は、ヴーヴ・クリコ 社日本語ホームページで詳しく掲載されていおります。

さて、彼女が活発に事業を展開するが、当時の政治状況、輸送技術などからも輸送自体も大変なことであったと思われる。
ある時、プロイセン(今のドイツ)で、警備兵に止められた際に、シャンパーニュをいわゆる賄賂として渡したそうです。その際にその警備兵は手元にあったサーベルでシャンペンを空けた事が、シャンペンサーベルの起源という説もある。シャンペンサーベルの期限にはいくつか説があるがこの説もマダム・クリコが如何にして当時のヨーロッパにおいてワイン・シャンパーニュを輸送していたのか思いを馳せるには面白いエピソードではないでしょうか?
出典: Wikipedia:Veuve Clicquot

彼女はシャンパーニュの開発にも力を注いでいたようで、シャンパーニュが今のようになったのにもマダム・クリコは一役かっている。透明なシャンパーニュを作るためには、シャンパーニュの製造過程で澱をとるプロセスを「ピュピトル」と言うが、この製造工程を編み出したのもマダム・クリコである。
また、ロゼのシャンパーニュを最初に作ったのもマダム・クリコであった。
嫁いだ先の夫が若くして亡くなるという悲劇から事業家としての道を辿った未亡人マダム・クリコであったが、彼女の残した業績と影響はとても大きいことがわかる。まさに、彼女は「偉大な女性・ラ・グランダム」である。
本日のRadiusではこのラ・グランダムの2006年ものの発売に関しての情報に合わせて、日本語の投稿ではこの興味深い「マダム・クリコ」の足跡もすこし振り返ってみた。

最後に、彼女の功績はヴィンテージシャンパーニュのブランド名のみならず彼女が引き継いだ会社の名称にも彼女の功績が讃えられている。
本日紹介のラ・グランダム2006年を製造している会社は「ヴーヴ・クリコ社」である。「ヴーヴ」とはフランス語で未亡人という意味である。
まさに、この未亡人であるラ・グランダム(偉大な女性)が大きな貢献をした会社「ヴーヴ・クリコ社」であることは社名を見ても間違いはないようである。

関連リンク

Radius会員向けオリジナル記事(英語)はこちらから Veuve Clicquot La Grande Dame

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